夏期講習 戯曲に触れてコミュニケーションについて考える①
2023.09.08
この夏、中学1年生の希望者対象に「戯曲に触れてコミュニケーションについて考える」と題した講習を2日間実施しました。この講習では、戯曲、演劇、特に会話劇に触れながら、我々が言葉や身体の表現などを使って他人とどのようにコミュニケーションをとっているのか、他者とコミュニケーションをとる際に心がけるべきことは何かなどを、体験的に考えるワークショップを実施しました。
初日は、簡単なコミュニケーションゲームでアイスブレイクをした後で、沖縄の災害避難所を舞台にした戯曲を読む活動をしました。
班ごとに役を決めて読む練習をし発表し、教員や他の生徒からのフィードバックをふまえてさらに練習した後で発表をしました。
生徒たちは、同じセリフでも読み方(声の大きさ、声の高さ、読むスピード、間など)が変わると伝わる内容も変わってくること、コミュニケーションの質に変化が現れることなどに、体験的に気づくことができたように思います。また、この台本「避難所にて④」はコミュニケーションの齟齬が起こり、人間関係のトラブルに発展してしまうような内容だったために、他人と円滑にコミュニケーションをとる際に心がけることについても、色々と考えを巡らせてくれたようでした。
2日目は劇作家・演出家の吉田小夏さんとお迎えして実施しました。その様子はまた後日報告します。
※今回使用した台本は、経済産業省が「未来の教室」の中で実施している「STEAMライブラリー」向けに、本校と沖縄の劇団「Team Spot Jumble」が共同で作成したドラマの台本です。撮影したドラマや台本は次のURLから見ることができます。ご参考ください。